２０１１年３月１１日に発生した東日本大震災は、我々日本国民に非常に大きな喪失感を与えると同時に、誰もがそれまで心の中に秘めていた「ある感情」を呼び起こしました。それは、互いに助け合い、見返りを求めず他人のために奉仕する『おもいやりの精神』です。
　震災の後、日本各地で募金活動が盛んに行われ、多くの支援物資が被災地に届けられ、更には非常に多くの人々がボランティアスタッフとして様々な活動を行い復興を支えております。しかしながら、震災より９カ月余りが経過した現在、被災地では支援活動へのニーズが変化しています。「モノ」の支援から「心」の支援、そしてその先の何かへ。我々はこの震災による甚大な被害、また復興への支援活動を風化させてはなりません。何年にも渡り支援活動を続け、その輪を広げて行けるよう、今被災地が本当に必要とする支援とは何か、それに応じて我々がすべきこと、出来ることは何なのかを検討するために、昨年先輩諸兄の御尽力により生まれた陸中宮古青年会議所とのネットワークを活用して被災地の方々の実情を聞き、今後の継続的な復興支援の在り方を考え、被災地の方々に少しでも元気と未来への希望を届けられるような支援事業を行います。
　「おもいやりの精神」と「長きに渡る支援活動」この二つのキーワードは我々、滝川青年会議所が支援・ＰＲ活動を行ってきた「そらぷちキッズキャンプ」に対しても共通する、非常に重要なファクターであります。本年度本格オープンを迎えるそらぷちキッズキャンプですが、その運営には多くの資金的、人的支援が必要不可欠であります。私の信条に「関わるひとが増えて行くことこそが活性化である」という言葉があります。たくさんの方々に関心を持ってもらうために、現在ある花壇をより美しく整備し、更には年中花々が咲き誇る「そらぷちガーデン」の造成に協力いたします。ガーデンだけを見ても魅力を感じてまた訪れたくなるようなオープンガーデンとすることでキッズキャンプを身近な存在に感じていただけるような活動をしてまいります。そして、開園に際してキッズキャンプに対する支援の輪を市内外に更に拡大して行くことを目的としたオープニングイベントを開催いたします。多くの方々に「そらぷちキッズキャンプ」の存在や素晴らしさを伝播し、施設の安定・恒久的な運営の一助となるため積極的な広報活動を行います。
　本年度、こころに灯る『花』育成委員会は被災地とそらぷちキッズキャンプの支援という二つの活動を大きな軸として、この滝川に『おもいやり』という大輪の花を咲かせる事業展開をしてまいります。