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第53代理事長   川 口  裕 史


熱き志のもと心を一つに


【はじめに】

 21世紀に入り早10年が過ぎ私達の社会は大きく変わり続けています。子供の頃TVや映画の中でしか起こり得ない想像の世界が現実となっていく中で、私達の暮らしは便利になり豊かになりました。しかしながら、物質的豊かさを得たもののその代償として多くのものを失っていきました。世界規模で環境レベルが低下し、地球は悲鳴をあげ異常気象をもたらし心の貧困とも言うべき自分さえ良ければという利己的な思想や無関心が蔓延し、眼を瞑り耳を塞ぎたくなる様な事件が世界中で当たり前のように起こっています。2011年3月11日に発生しました国内観測史上最大のマグニチュード9.0の巨大地震と大津波による未曾有の被害をもたらし多くの尊い命が犠牲となりました東日本大震災。日本中の人々が嘆き悲しみ絶望していたことでしょう。しかしながら、何時如何なる時代も未来を切り拓くのは私達青年の責務であり崇高な理想と飽くなき探求心をもって祖国、故郷、まちのために何が出来るのか、何をしなければならないのかを考えるのが私たち青年の務めと考え被災地の復興のため支援活動に取り組みました。そこで、感じたことは被災地の人々の逞しさであり、復興への信念を貫き徹す強い志、そして、ボランティアスタッフの一生懸命で真摯な他が為の精神。この様な人達が今日までの日本を支え続けてきてくれた熱い志こそが私達青年が受け継ぐべき日本人の誇りであり必ず次代へ伝播しなければならないと胸に刻み、今こそ日本人として心を一つにして国難に立ち向かい、力を合わせてより良い日本を創造することが私達青年の使命であります。


【組織運営と情報の発信】

 社団法人滝川青年会議所という組織を効率的且つ円滑に運営するためには総務委員会の機能性や俊敏性が不可欠であり、貴重な財源を有効的に活用するため費用対効果を熟慮し明確で適正な財務運営を行わなければなりません。また、総会や理事会においての事前案内や議案の配信など期限厳守を徹底して行いスケジュール調整を早く行えるようにし、出席することへの意識の向上に努めなければなりません。また、広報的役割としてホームページの開設と更新、マスメディアを通して私達の活動を広く多くの皆様に知って頂けるよう正確な情報をスピーディーに発信する必要があります。創立より50年を過ぎてもまだ私達の活動を知らない市民の皆様が多数おられることを真摯に受け止め、効率的なPR方法の構築を目指します。そして、来年に迫る法人制度改革の完全移行に伴い、私達の事業を推進できる法人格取得を選択し、それにむけて準備をしていかなければなりません。


【滝川名護交歓事業】

 22年前に私も第18回名護派遣児童として滝川名護交歓事業に参加させて頂き一生忘れる事の出来ない思い出を作ることが出来た一人であり、本年で39回目を迎えますこの継続事業を行うことの喜びとその責任の重さを感じております。昨今、少子化問題や不況の煽りをうけ参加児童の減少という問題に直面しておりますが、子供たちへの学びの機会を失くしてはならないと先輩諸兄から志を引き継ぎメンバー全員が強い意志を持ち続けている事業であります。児童たちが2600kmを超えて体験する異なった気候、風土や文化そしてたくさんの人々との出会いによって人の温かさや友達との絆を感じ、4泊5日で得た経験は一生の財産となるでしょう。昨年は、新たな試みとして名護児童に滝川冬まつりを体験してもらいたくさんの笑顔を見ることができました。この様に事業発展の可能性を考え本年度は、次世代を担う高校生や大学生の中から滝川の文化や歴史に精通するニューリーダーを選抜し、滝川児童は勿論名護児童へもニューリーダーが研修を行い、青年から学生へ、学生から児童へと思いの繋がる事業へと進化させ単なる旅行に終わることなく今一度この事業の可能性を見つめ直す機会を設けます。そして、社団法人名護青年会議所との絆を更に深めることにより思いやりのある心暖まる事業へと繋がるでしょう。この事業を50回、60回と次世代へ引き継ぐため事業趣旨に賛同して頂ける企業や団体を募り派遣費用の軽減に努め、多くの人々への周知と参加児童の募集方法やPR手法の再構築を図り、行政と連携し行いたいと思います。そして、私たちが両市の参加児童に何時までも色褪せることのない思い出作りの架け橋となり、いつの日か参加児童の中からこの交歓事業を行うために入会する青年が現れることを夢見て


【社会福祉活動】

 心臓疾患や小児がんなどの難病と闘っている子供たちが日本国内に約20万人おられます。その子供たちの「外であそびたい!」という夢を叶えるべく設立されました公益財団法人そらぷちキッズキャンプの趣意に賛同し2009年より花壇の作成やチャリティーコンサート、盆踊りの開催など社団法人滝川青年会議所として支援活動をさせて頂き、子供たちの笑顔に触れ元気を頂いております。また、この活動を多くの人々に知って頂くために広報支援活動と致しまして青年会議所のネットワークを通じも位置づけられる人間力大賞において準グランプリを受賞するなど北海道はもちろん日本全国にむけてPRしているところであります。本年度そらぷちキッズキャンプの施設も完成しオープンを迎えるにあたり、オープニングイベントの企画運営やそらぷちガーデンの作成など、より多くの人々にそらぷちキッズキャンプの意義や活動を理解して頂くために私達に何が出来るのか、何をすべきかを再考し滝川のまちから発信する愛溢れ夢多きこの活動を全力でサポートし全国各地に発信していくことが必要と考えます。すべては子供たちの笑顔のために。また、東日本大震災を受け私達に出来る事を探求し、街頭募金活動や被災地へ赴き瓦礫の撤去などのボランティア活動や、被災地の人々に笑顔になって貰うべく炊き出しや子供たちからお年寄りまで楽しめるステージイベントの開催など復興支援活動を行いました。しかし、甚大な被害のため今後も長期的な支援活動が必要と考え、青年会議所のネットワークを駆使し被災地のニーズに答えられるサポート体制を築き、被災地の方々に元気に、笑顔になって頂けるような事業を展開致します。今こそ日本人の心の根底にある相互扶助や不屈の精神によって国難とも言えるこの危機的状況を打破するべく凛然と行動しなければなりません。そして、それが私達青年の責務であります。


【まちづくり】

 私達、社団法人滝川青年会議所はまちづくり団体であります。ですから、私達の活動全ては「明るい豊かな社会の創造」のために多くの事業を企画し構築しています。私が子供の頃地域商店街は地域コミュニティーの核としての役割を担ってきましたが大型郊外店の拠出により流通構造が変化し商店街を取り巻く環境は厳しさを増してきています。経済的効率性からみた場合商店街の存在意義は小さくなっているかもしれませんがそれは地域住民にとって住み良い豊かな地域や「まち」になるのかといったまちづくりの観点からすると物は豊富で便利であっても、地域の伝統や文化は失われ、人との繋がりが希薄になっている象徴とも受け取れます。そんな時代だからこそ中心市街地を活性化することによって人の和が生まれ人と人との繋がりの尊さや思いやりの精神を持ち利己主義から脱却し新たなる伝統や文化を創造する礎となるのです。そのためには地域に根ざした新しい発想を持ち変革することが新たなる「まち」を形成するためには必要不可欠だと考えます。また、まちづくりの根幹にあるものが人づくりという信念のもとに滝川という故郷を今一度見つめ直す事を目的とし行政や他団体、市民の皆様と手を取り合いこれからの滝川のまちづくりを共に考え相互の意思を確認し意識の統一をはかる機会を設け、滝川の魅力を再認識し北海道内外に広く伝播できる事業やイベントを計画します。また、次世代を担う子供たちと積極的に触れ合い大人から子供へ礼儀や感謝の心そして郷土愛を伝え自主的に滝川の「まち」の未来を考えられる大人になるための意識の醸成をはかり、滝川市民一人ひとりが滝川の「まち」を誇りに思えるまちづくりを創造します。


【新たなる同志をもとめて】

 経済状況の悪化や各企業の後継者の欠乏に伴い会員数の減少という問題を抱えています。会員数が減少してしまいますと当然のことながら活動は制限され、会としての魅力を失い衰退の一途を辿ってしまいます。この問題を打破するためにはメンバー一人ひとりが会員拡大に対する意識を向上させ、滝川の青年リーダーとしての自覚を持ち責任ある言動によって青年会議所活動に賛同して頂ける同志を増やすため、傍観者になることなく積極果敢に私達の持つ結束力や堅い絆、多くの知識、経験や気付きを得られることによって自分自身が飛躍できる団体である事を青年達に伝えなければなりません。未だたくさんの会員候補者が地域に貢献する機会を待っていますので情報収集をし、共有し合いメンバー全員が新たなる同志をもとめて会員拡大活動を行えば必ず会員は増加するでしょう。その結果、組織は活性化され新たなる事業展開や互いを高める刺激となり成長を促進し、より魅力溢れる組織へと進化していくと確信致しております。会員拡大活動こそが、青年会議所活動の源であるように私達の熱き志を語り賛同してもらい同志を一人でも多く増やすことが明るい豊かな社会の創造に繋がっていくのです。


【おわりに】

 先輩諸兄より受け継がれし美しき流れの前に重責を感じておりますが、英知と勇気と情熱を持って青年らしく颯爽と駆け抜けたいと存じますが思い通りにならないのが世の常であります。しかし、この流れを止めることなく滝川のまちを愛し誇りに思い自分に恥じることない生き方を実践し難事に怯むことなく率先して行動する背中を見せ次世代を担う子供たちのために、希望に満ち夢多きまち滝川の実現へ向けてメンバーと共に邁進することを堅くお誓い申し上げます。これから構築する全ての事業でメンバー同志の結びつき、絆が不可欠です。一人で考えるよりも同志達と知恵を出し合い、共に汗を流し明るい豊かな滝川の創造のために「熱き志のもと心を一つに」全身全霊で青年としての責務を果たしたいと存じます。

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